デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を効率的に行う方法

2022年08月01日

デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を効率的に行う方法

新型コロナウイルスの流行によって多くの学校でオンライン授業が導入されるようになりましたが、従来の対面授業と同等の学びをオンラインで提供するのは簡単ではなく、オンライン授業を導入してみたものの様々な問題点を抱えているという教育現場も多いかもしれません。

オンライン授業を効率よく行うには、安定したネットワーク環境が重要になりますが、さらに効率的に行う方法として推奨したいのがデジタルホワイトボードを使ったオンライン授業の実施です。

デジタルホワイトボードは対面の授業で使用するだけでなく、オンライン授業にも取り入れることができ、様々なタイプのオンライン授業に導入することが可能で、対面とオンラインを組み合わせた授業を行う際にも大変便利となっています。

そこで今回は、デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を効率的に行う方法をご紹介します。

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オンライン授業の種類とメリットデメリット

オンライン授業が導入され始めた直後は、録画した動画を配信するオンデマンド型のオンライン授業が一般的でしたが、現在は、対面授業とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業」が主流になりつつあります。

ハイブリッド型授業は3つの種類に分類することができ、それぞれにメリットやデメリットがあるので、授業に合わせて適したタイプを選んでみましょう。

1.ブレンド型

ブレンド型は、授業の目的に応じてオンライン授業と対面授業を使い分けて実施する授業形式のことを指します。

ブレンド型は主に大学で取り入れられており、1回目はオンラインで授業を行い、2回目は対面での授業を行い、前回のオンライン授業で学んだことについて演習を行います。

オンライン授業と対面授業を交互に実施することで、オンライン授業だけでは伝えきれない教育を対面授業で補うことができるというメリットがあり、対面授業の回数を減らすことで、 新型コロナウイルスの感染リスクを軽減することもできます。

しかしブレンド型は、授業の特性によって受講方法が指定されてしまうことから、生徒が授業形式を自由に選ぶことができないというデメリットがあります。

さらに、対面授業を引き続き継続するため、ウイルスの感染リスクも0では無くなるため、ブレンド型を実施する際は、感染対策をしっかり取り組むようにしましょう。

2.分散型

分散型とはクラスを2つのグループに分けて、対面授業とオンライン授業を分散して実施する授業形式のことを指します。

例として、1回目の授業ではAグループの児童・生徒は対面授業を行い、Bグループの児童・生徒は収録したオンデマンドの動画を自宅で視聴します。

そして、2回目の授業では前回の逆でBグループの児童・生徒が対面授業を行い、Aグループの児童・が自宅で動画を視聴し、3回目以降もこれをローテーションで行っていきます。

児童・生徒を分散させて登校させることで、教室内が密になるのを防げることから新型コロナウイルスの感染リスクを軽減できるメリットがあり、ブレンド型と同様に対面授業とオンライン授業を交互に行うことで、効率的に学習することができます。

しかし分散型は、動画を事前に収録する必要があるため、教員の負荷が高くなるデメリットがあり、さらにブレンド型と同様に児童・生徒は受講方法を自由に選べないというデメリットもあります。

3.ハイフレックス型

ハイフレックス型は、児童・生徒が対面授業、またはオンライン授業のどちらを受けるか自由に選ぶことができる授業形式のことを指します。

ハイフレックス(HyFlex)とはハイブリッド(Hybrid)とフレキシブルFlexible)を組み合わせた造語であり、「自由に変化できるハイブリッド型授業」という意味を表しています。

一般的なハイフレックス型の授業では、対面授業とオンライン授業を同時進行で行い、オンライン授業で参加する児童・生徒は、実際の対面授業のライブ配信を視聴し、WEB会議システムなどを使用して意見を述べたり、発表を行ったりします。

ハイフレックス型は、対面・オンライン共に同じ内容の授業を受けることができ、学校側ではなく児童・生徒が自由に受講方法を選ぶことができるというメリットがあります。

感染予防以外にも、怪我などの理由で登校できない際にもハイフレックス型の授業なら自宅から授業を受けることも可能になります。

ハイフレックス型は児童・生徒にとってはメリットが多いものの、教員は対面で受講する児童・生徒とオンラインで受講する児童・生徒の両方に同時進行で指導していく必要があるため、教員の負荷が大きくなってしまうデメリットがあります。

デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を行うには?

デジタル社会の中で、子ども達が多様な創造性を育む教育をしていけるように文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」によって、現在国内の小学校や中学校では、校内の高速ネットワークの整備や児童・生徒一人ひとりにタブレット端末を配布するなど、様々な取り組みが進められています。

既に多くの学校では情報通信技術(ICT)を活用した学習が行われていますが、ICTを活用した授業を行う際に使用することが多いのがデジタルホワイトボード(電子黒板)です。

デジタルホワイトボードは教員が使用する指導者用のデジタル教科書を使用する際に必要になり、さらに児童・生徒のパソコンやタブレット等の端末と連携して児童・生徒が端末に書き込んだ解答やレポートをデジタルホワイトボードに表示してクラス全体に発表するという使い方もできます。

そんなデジタルホワイトボードは、対面授業だけでなくオンライン授業にも取り入れることができます。

WEB会議システムを使用してオンラインで受講している児童・生徒が、デジタルホワイトボードの画面を直接見ながら学習することができ、さらにカメラとマイクを用意してもらうことで、児童・生徒の映像をデジタルホワイトボードの画面に映し出してリアルタイムで意見を交わすこともできるなど、デジタルホワイトボードをオンライン授業に活用することで授業を活性化させることが可能です。

デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を行う際に必要となるもの

デジタルホワイトボードを使用したオンライン授業は特にハイフレックス型の授業を行う際に大変便利ですが、授業を行うには様々な準備が必要になります。

学校側で準備する必要があるのが、デジタルホワイトボード、パソコン、カメラ、マイクなどの機材で、オンライン授業を受講する児童・生徒は、パソコンまたはタブレット、カメラ、マイクが必要になります。

さらにオンライン授業では学校側、児童・生徒側共に高速ネットワーク回線が繋がるインターネット環境が推奨されており、自宅にWi-Fi等のインターネット環境がない児童・生徒については、対面授業またはオンライン授業のどちらを受けるか自由に選べるハイフレックス型授業の導入やWiFiルーターの貸し出しなどで対応していきましょう。

デジタルホワイトボードを使ってオンライン授業を効率的に行う方法

デジタルホワイトボードを使ってオンライン授業を行うことで、対面で受講する児童・生徒、オンラインで受講する児童・生徒に関係なく、全ての児童・生徒が平等に授業に参加できるようになりますが、さらにいくつかの工夫をすることでより効率的に授業を行えるようになります。

そこで、デジタルホワイトボードを使ってオンライン授業を効率的に行う方法をご紹介します。

2台のデジタルホワイトボードを使う

1台のデジタルホワイトボードでオンライン授業を行う場合、資料や教科書を画面に表示しながらオンラインで参加する児童・生徒の回答や意見も同じ画面でチェックしなければならないため、不便に感じてしまうことがあります。

そこで、デジタルホワイトボードをもう1台用意することで、1台は資料や教科書を固定して表示し、もう1台はオンラインの児童・生徒とWEB会議システムでやり取りし、教室内にいる児童・生徒のデバイスをワイヤレスで画面に表示するといった使い方をすることができ、よりスマートな授業を展開することができます。

書画カメラ(実物投影機)を接続する

「GIGAスクール構想」ではデジタル教科書を使った授業が推進されているものの、まだまだ紙の教科書を使用する機会が多いかもしれません。

紙の教科書や資料をデジタルホワイトボードに映し出したい際に便利なのが「書画カメラ(実物投影機)」です。

書画カメラとは、書籍や書類などの被写体を撮影して画面に投映できるカメラで、紙の被写体だけでなく、家庭科の授業で教員が裁縫の実演を行うなどの細かい作業を画面に映したい際にも役立ちます。

大画面のデジタルホワイトボードに書画カメラを接続することで様々な被写体を大画面で見られるようになり、教室内にいる児童・生徒はもちろんのこと、オンラインで参加する生徒もはっきりと見ることができます。

WEB会議システムのチャット機能を活用する

オンラインで受講する生徒とは基本的にWEB会議システムを使用し、カメラとマイクを使ってやり取りを行うことになります。

しかし双方向授業では、複数人の児童・生徒と同時にコミュニケーションを取っていくため、質問や問題を出す毎に一人ひとりとやり取りをしていると時間がかかってしまいます。

そこで、活用したいのがWEB会議システムのチャット機能です。

全員に質問を出す際には口頭で発言してもらうのではなく、WEB会議システムのチャット機能を利用して、チャットから回答してもらうことで教員は順番に聞いていく必要が無くなり、簡単に回答をチェックできるようになります。

関連記事:デジタルホワイトボードを導入した授業での活用事例

オンライン授業におすすめのデジタルホワイトボード

昨今のデジタルホワイトボードは様々なインタラクティブ性を兼ね備えており、画面に文字を書き込めるだけでなく、インターネットに接続して様々なデバイスと連携できるなどパソコンを扱うように使うことができます。

これからデジタルホワイトボードの導入を検討しているという学校におすすめしたいのが、「ANSHI TOUCH(アンシータッチ)」と呼ばれる製品です。

「ANSHI TOUCH」は、様々な機能を搭載したインタラクティブホワイトボードで、対面授業はもちろんのこと、有線・無線LANが搭載されているので、簡単にインターネットに接続してオンライン授業を行うことも可能です。

デジタルホワイトボードは、搭載されているOSによって使用できるソフト(アプリ)が異なるため、機種を選ぶ際には注意が必要になりますが、「ANSHI TOUCH」は、WindowsとAndroid、2つのOSが本体に標準搭載されており、WordやExcelなどのおなじみのソフウェアを使用することも可能です。

教育現場での活用事例やよくある質問などは「新時代の学習プログラムはANSHIの電子黒板 – デジタルホワイトボードANSHI TOUCH」をご覧ください

便利なアプリがプリインストール!

「ANSHI TOUCH」には、対面授業やオンライン授業を実施する際に活用できる便利な2つのアプリがプリインストールされています。

「Note」というアプリには、「デジタルホワイトボード機能」と「デスクトップモード」の2つの機能が搭載されています。

ホワイトボード機能では、専用ペンや指を使って画面に書き込むことができ、ペンの種類や色、太さを簡単に切り替え可能なので、授業の際に重要なポイントなどを色や太さを変えて書き込むことで、アナログの黒板よりも児童・生徒により分かりやすく伝えられるようになります。

「デスクトップモード」は、ディスプレイ画面をWindowsに切り替えることができる機能で、Windows上で表示させたあらゆる画面に自由に書き込むことができます。

さらに、インターネット検索で調べた画像などを切り出してホワイトボード機能に貼り付けることも可能です。

「ANSHI Share」というワイヤレス画面共有ソフトでは、生徒の端末画面をワイヤレスで連携し「ANSHI TOUCH」の画面に表示させることができます。

連携できる台数は無制限なので、教室にいる全員の生徒の端末画面を一度に表示して比較したいときにも大変便利です。

ANSHI TOUCHのオリジナルアプリについて詳しくはこちらをご覧ください。

あらゆるWEB会議システムが使用可能!

「ANSHI TOUCH」では、Windows10で動作するWEB会議システムを利用することができ、「Zoom」「Microsoft Teams」などのあらゆるWEB会議システムを自由に選んで使用することができます。

また、「ANSHI TOUCH」のディスプレイは、65、75、86インチの3つのサイズがあり、どれも大画面なので臨場感のあるオンライン授業を行うことができ、さらにディスプレイは高画質の4K解像度を採用しているのでオンラインで参加する児童・生徒の顔もはっきりと見ることができます。

「ANSHI TOUCH」を導入すれば、教員と児童・生徒間のコミュニケーションの機会も増やすことができ、さらにハイフレックス型の授業もスムーズに実施できるようになることで、対面・オンラインに関係なく質の高い教育を提供できるようになります。

まだデジタルホワイトボードを導入していない学校は、「ANSHI TOUCH」の導入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

製品スペックの詳細はこちらをご覧ください。

まとめ

今回は、デジタルホワイトボードを使ったオンライン授業を効率的に行う方法についてご紹介しました。

オンライン授業はコロナ禍によって突如スタートしたため、整備が追い付いていないという教育現場も多いかもしれませんが、デジタルホワイトボードを導入することでハイフレックス型の授業を快適に実施できるようになり、オンラインでの受講を選んだ生徒に対しても個別でしっかりと向き合いながら学力を伸ばしていく教育を行うことができます。

今回紹介した方法を参考にして、デジタルホワイトボードを使った新たな授業スタイルを導入してみてはいかがでしょうか?

単なるミーティングツールではない、どんなシーンにも適応できる、革新的ソリューション デジタルホワイトボーボ ANSHI TOUCH

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